二以上事業所勤務者の保険料通知の見方①

二以上勤務 2 社会保険
二以上勤務

二以上事業所勤務被保険者の保険料通知書のみかたについて説明します。

2つ以上の会社で給与が発生している場合、社会保険事務所に届出が必要になります。

一般的なサラリーマン、OLさんには当てはまりませんが、よくあるパターンでは

会社の役員さん、例 複数会社を経営 A社で役員報酬月30万、B社で役員報酬10万など

役員の場合は、給与が数万円でも社会保険に加入義務があります。

B社に社会保険の調査が入った場合

B社に「二カ所給与者の届け出をしてください」など調査官に言われます。

A社で加入してる、って言ってもB社でも届出をするように言われます。

ただし、登記簿謄本に役員として登記してなければ見逃してくれました

(経験談 10年ほど前の話デス…)

ま、見逃すというより「役員か、そうでないか」と問われ

…どうだったか…「確か役員ではありません」

と言ったらそのまま通りました。

調査官は登記簿謄本までは確認しないんですね、わざわざ。

その場で確認もできないですしね。

いずれネットで登記簿謄本がオンライン、オンタイムで閲覧できるようになったら

便利な一方、いい加減なことは言えなくなるでしょうね。

他に、役員でなくても、役員のお子様、親が複数会社経営していて、A社、B社で給与発生など

の場合は当てはまります。

例 A社で30万、B社で20万 の場合、一般的には収入の多い方、A社を選択します。

以下、動画内容を文字起こししました。

二以上事業所勤務者の保険料通知の見方 ① テキスト

はい コニチワ~
今回は
「二以上事業所勤務被保険者の保険料額の変更について」っていう用紙が
役所から届いた場合は、いくら保険料を引けば良いかという説明をします。

こういう用紙が年金事務所、事務センターから届いた
場合、給料計算からこの金額引いてくださいよって
通知がくるんですね こういう場合はいくら引けばいいかって
いうのをちょっと簡単に説明します。
またこれに直接書き込むと都合が悪いもんですから、
コピーを撮りましたのでそれに書き込みます

パターンとしては3パターン用意し
ましたので
3つ。。。
3つ今から説明しますね
この用紙ってそもそも何なのか、
どういう時にこういう用紙がくるのか、
給料計算をやる人用の説明で話しますので
急に給与計算の担当になった、いきなりこういう紙が来てどうしよう、
なんていう時は
そんなに心配しなくていいです。
見るところはもう2カ所しかありませんのでね
ちょっと今から説明していきます。
まずこの紙はそもそもどういうときに来るのか
っていう説明簡単にしますね
まずですね…
話したいんですけど
あれ
紙…

二以上っていうのは
会社2つ、副業してたり
2カ所で給料をもらっている人の保険料のことなんですね
イテテ…すみません、今日はワクチンを打ってちょっと手がいたくて…

例えば A 社で30万
B社で10万円
給料をもらっている
1人の人がA社
こっちが本業というか
こっちも副業というか10万なんで
副業としますよね

こっち(A社)で社会保険料かかってこっち(B社)でも社会保険料がかかって、
それぞれ計算する、 じゃないんですよ

(A社、B社)合わせた金額をそれぞれ
この会社(A社)の方でも年金事務所に報告するし、こっちの会社(B社)の人も
給与計算担当者とか社会保険の担当者が
年金事務所に報告して、A社、B社を年金事務所で
ここ合わせた金額×何%って保険料
がもう勝手に計算してくれるんですね
報告しなきゃいけないんですね、そもそも二カ所
で働いているよ、と報告が出さなきゃいけないんですけど

(報告書を)出した場合に
この計算結果がこうやって送られてくるわけですね
私もそんなに長い経験はそんな
ないんですけど、この業界も…
10何年だろう…20…合格してから…
20年くらい経ちますけど
給料計算の仕事して
あの経験上
役員さんしか当てはまらないことが
多い。副業していて、いちいち社会保険に入ってなかったり
報告してしなかったり、あと
あんまり大きい声じゃ言えないんですけど
年金事務所の職員さんに
ちょっとそれとなく聞いたときに
自己報告だからね~言わなきゃバレないよー的なことも言われたこともあって
あの
一般のサラリーマンさんとか OL さん
で2箇所給与者で報告してる人って
あんまり聞かないんですよね
こういう用紙が来るってあんまり聞かなくて
だいたいよくあるケースが経営者が
会社をいくつか経営してて、本業とこっち(B社)が
役員報酬10万だけもらっているとか
飲食店とエステやってて って言って
こっち(B社)でも
お金がちょっと発生しててっていうケースが
ほとんどなので、
一般的に給料計算をしている人でこの
用紙をみるって言うのは
経営者がやっぱり
他の会社で役員報酬をもらっているとか、会社を複数経営しててっ、ていうパターンが
ほとんどだと思います。

まぁそういう感じで 二箇所給与者のこの用紙の見方を
簡単に説明させてもらいますね 増減内訳書の説明をホントは先にしようと
思ったんですけど、給与計算って毎月毎月あるで、タイムリーにこの用紙が
ちょうど3月分から社会保険料の料率が
変更になる時期で、こういうのがタイムリーに
来たものですから、急遽
こっちの2カ所の説明を先にしようと思って
この動画をあわてでとっているところです。

では、もう見るところはもう2カ所
蛍光ペンでちょっとはわかりやすく
緑でいいか…
ここ「健康保険料」
ここ「厚生年金保険料」
この方は40歳未満の方なので
介護保険料がかからないので、ここ空欄になっているので、
もう見るところはここ(健康保険料)と ここ(厚生年金保険料)
ここの2ヶ所ですね 見えるかしら
もうちょっとアップにしたほうがいいかしら
ここの2カ所だけ
みてください 政府管掌っていう
ことが前提なんですけど、

これ(健康保険料)÷2、 これ(厚生年金保険料)÷2

子育て拠出金っていうのは(全額)会社負担分なので
給料計算をやる上において、本人の給料から天引きする金額は、
子育拠出金は関係ないですので、

健康保険料はこの金額÷2引いて、厚生年金この金額÷2

まぁ、折半なのでね、折半分を給与計算から引くということをしてください。
この人の場合、ここに内訳…計算の内訳があるんですけど、
後でちょっと具体的に説明し
ますのでね、まず金額はいくら引けば
いいのかってパッとは、見るのはもうここの2つ この会社は
A社と B 社があったとして
この人のパターンは
こっちは本業のA社に届いた、A 社で給料計算している人
A社に届いた紙としますよね。こっちが
25万円の給料もらってて、B 社で
20万もらっている方だとする。
何でこのA 社で働いてて B 社で20万もらってるか
どうかって本当はわからないわけ
ですよ、(B社がいくらもらってるか)黙ってれば
でも、ここ(貴事業所報酬月額)を見ればわかるんですね、
ここに25万って書いてありますね ここが
この A社で働いていくら貰ってる
かっていう金額が載っている訳ですね
じゃあ45-25で(報酬月額合計-貴事業所報酬月額)
20万円ってわかるから、もう一つの会社は
20万もらってるんだっていうのはわかります
分子が今 A 社でもらっている給料っていう意味ですのでね 
25万もらって、20万もらってて
でここの説明もちょっと後でしますけど
給料計算で本人から引く金額、具体的な金額ですけど
給料計算でいくら引くか 健康保険料
本人負担分
会社負担分
23833.3
電卓
23,833.3
23,833.3 ÷ 2= 11,916.65
本人負担 11,916.65  会社負担  11,916.65
一般的に、端数が
出るんですけど、だいたい本人負担分は
切り捨てとかにして、こっち(会社負担分)に11,917円に
しちゃったりするんですけどね、これが本人の給料計算から引く分ですね。
厚生年金は
厚生年金 44,733.33 ÷ 2 =22,366.665

本人  22,366.665
会社  22,366.665
これも、本人負担分は端を
切っちゃって、会社負担分は(1の位を)7にしちゃったり
とかするんですけど
本人負担分をちょっと安くする
みたいな感じで一般的によくしますけど
まぁこんな感じでこういう用紙が来た場合
この人の給料計算から引く金額って
いうのは健康保険がこの金額(11916円)、厚生年金はこの金額(22366円)
を給料計算で引くてください
ここ(子ども拠出金)は無視していいし、介護保険料も
今回載ってきてませんので、この方の給料計算の時の金額っていうのは出ました
まずこれが1つのパターン、
次は介護保険料がかかる人のパターンを説明します。
今度40歳以上の65歳未満の人の
2箇所給与者の
もうちょっと全体を見えるようにしようか
見にくくてすみません。慣れなくて、
スマートフォンで撮っているものですから
この今回介護保険料が載ってきてますよね
この計算も単純なんですけど
この人のパターンは
A社
B社
この A社というのは、この会社、
自分の会社のことですね
41万ですね
41万、自分のところで41万稼いでる
人で、もう一つの会社は51-41だから
10万円ですねもう一つの会社(B社)では10万円、この会社はそれこそ
役員なんですね、全部今回役員とかの
パターンで紹介してるんですけど
この会社(A社)で社長やって、この会社で
この人社長でもう一つの会社は…
なんかまぁ役員だったか、どうだったか…
でもこっちの会社(A社)で社長を
やっている方なんですね。
で、合わせて(41万+10万)51万ですね
これも見るところは
ここですね
ここと(健康保険料)
色変えた方がいいかなぁ?
ここ(厚生年金保険料)
厚生年金
健康保険料
この表示の
介護保険料かかってますけど、この中(健康保険料)に介護保険料
入ってますから。基本的に給料明細に
健康保険料と介護保険料は
一緒に載ってる人は本当にこれ(健康保険料)÷2
でいいんですけど
介護保険を
別に載せている、明細は別にしたいと

健康保険料いくら、介護保険料いくら、って別々に載せてる人もいます、そういう会社もありますので

そういう場合はいくらになるのか
それだけちょっと

説明しますね。

まず

この介護保険料の

半分

6,592.1

÷ 2

6,592.1 ÷ 2 =3,296

介護

本人負担分 3,296
会社負担分 3,296

この金額(介護保険料)を割ると本人負担が出ますね。
介護保険料の、この金額から

本当に回りくどいんですけど、介護保険料

っていうのがあるとね、すごいややこしいんですよね。

45,783.3 - 6,592.1 = 39,191.2

これ(健康保険料)-これ(介護保険料) =39191.2 
なので、それ(39191.2) ÷ 2 =19595.6

本人負担 19595.6
会社負担 19595.6

そうすると

検算中。。。

ちょっとあの
健康保険料と介護保険料を別々に載せる人は

こういうふうに、ちょっとややこしいんですけど、この中(健康保険料)に介護保険料含まれた金額なので

1回これ(介護保険料)を割って
その

これこの中から介護保険料の引いた金額も割って出した方がいいです。

本人の給料計算からは健康保険料これ、介護保険でこれ、って載せてください。厚生年金の場合は

本当に楽なんですけど、単純にこの

厚生年金 73,558.82
を割ればいいので、割ればいいので

喉がすみませんカラカラして…
紅茶を飲もう

はい

73,558.82 ÷ 2 =36,779.41
本人負担分 36,779.41
会社負担分 36,779.41

これで本人の給料計算をこれ(36,779円)引く、っていうことで、介護保険料の場合は

ちょっと回りくどくなりましたけど、見るとこは、こことここ

介護保険料はこの、この中に含まれた
【 】で入ってますので、そこだけ

別で表示する場合は注意して
くださいね

ということでこの
パターンは以上になりますね

あとはもう一つ、最後もう一つパターンありますので

もう一つ

この方も
役員さんなんですけど

A社

B社

この方 A社 80万円
もう一つのところが B社 30万もらってます

まあ同じように介護保険料
割って、割って、でいいんですけど

見るとこ、ここ

いいんですけど、さっきみたいに同じ
ようにしていいんですけど

注意点があって
コレとコレを (80万+30万)

たしますよね
たして

金額が、この内訳で説明なんですけど
110万じゃないんです、

109万になってますよね、これって標準報酬月額の合計になるんですよ

80万円と30万を足して
110万になりますよね

110万っていうのは

109万の

標準報酬月額になるので
109万の標準報酬月額 ×

料率の
この金額、按分した金額で数字出すんですけど

この方、金額多いものですから厚生年金は

上限がありますので
65万ってあるんですけど

厚生年金 標準報酬月額 上限65万

金額65万が上限になってるんですけど
どんなに100万だろうが200万だろうが

給料高くても上限が65万ですので
そこだけちょっと注意していただいて

あとは料率 × 按分で数字を出して
いきますのでね、賞与の場合は

※間違い!! 
上限がないんですけど、普段の毎月引く

通常の社会保険料は標準報酬月額はもう等級で出しますので、上限が厚生年金はありますのでね

そこだけ
注意してくださいね

厚生年金もが上限が150万あります
賞与の場合は上限150万あります

通常の健康保険料は厚生年金
の上限が65万までって意味ですからね

なのでここ65万になってます

これで一応 2箇所給与者の説明
急にこういうのが送られてきた時に

どうやって引くか、いくら引くかっていうのは、分かったと思うんですけど、一応これも

念のために数字だしますね

本人負担分と

会社負担分で

せっかくだから介護保険も出そうか
介護保険も別に表示されるパターン

まとめ 健康保険料には介護保険料が含まれた金額が載っているので、純粋な健康保険料を出してから割る

※ 先に介護から割って出した方がやりやすい。

介護のみ 130,007.7÷2=6,500.35
健康のみ(90,291.6-13,0007.7)÷2=38,645.45

健康 本人負担 38,645.45
      会社負担 38,645.45
介護 本人負担 6,500.35
      会社負担 6,500.35

まとめ 厚生年金は単純に2で割る

厚生年金 86,509.09÷2=43,254.5

 本人負担分 43,254.5
 会社負担分 43,254.5

今回この人の3月分の給料計算で引く

社会保険料、
健康保険料はこの金額  38,645円
介護保険料はこの金額  6,500円

厚生年金はこの金額  43,254円
を引くって言う  っていうことになります

ちょっとおまけなんですけど

こういうまあ分数のかけ算って、電卓でどうやってたたくかって皆さんわかりますかね

私のちょっと苦手なんですけど分数とか
一応まああの

例えば

こういうふうに分数があったら
イメージとして

にょにょにょにょっていうイメージ

109万 × 

まず上(1.64)をかけて ÷ 100ってやってくださいね

電卓慣れてないと
なかなか例えばこれだったら

109万 × 

まず上(分子) 1.64

÷ 100 (分母)

×

また分数が来た、上へ先に × 80万円 ÷ 

110万 =13,000.7

13,000.7 って
なりますね。

そういうように、分数の掛け算は電卓で叩く場合は
にょにょにょにって考えて、先にかけて÷

下の分母っていうふうにやりましょう。ということでちょっとつらつらと長くなりましたけど

2カ所給与者の用紙が来た場合は

こういうふうに
普通の従業員の計算とは別に

金額が違ってきますので、ご注意下さい。
はい、以上になります。サイナラ~

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